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親の介護。苦しいと思えば苦しいけど、楽しいと思えば楽しいかも。

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母を介護している時、ふとワタクシの手が母の手に触れましたのございます。
すると母はこう申したのでございます。
「まあ冷たい手!あなたは心が冷たいから手も冷たいのよ」ですと!

なんでやねん!

虐待するでもなく、嫌味言うでもなく、姉に当たるでもなく、母を優しく介護しているのは何を隠そうワタクシではございませんか。
母の言葉に心がひんやりして泣けてきたのでございますが、そうでございます、私の母という人はそういう人だったのでございます。
昔から人の恩をありがたがるふうはなく、口を開けば人の悪口、それは姉にもしっかり伝染していて、姉も二言目には人の悪口ばかりを言っているのでございます。
ってまあ、あらら、ワタクシも母と姉の悪口を言っているではありませんか、おホホノホ
お恥ずかしゅうございます。

そんなこと言うなら介護なんてヤメタルワといいたくなる気持ちをぐっとこらえて、今日も今日とて介護に暮れておりますのでございます。
でも不思議なのは、なんで母を私に押し付けて逃げてしまった姉のことを母は決して悪く言わないのでございましょうね?
押し付けたってことはうすうす感じてると思うんですが、認知症も交ざっているので、そこまでは感じていないのございましょうか?
っつうことはでございますよ、姉は逃げ得、私は逃亡に失敗した捕虜でございますんですかね?



ところで、あの~・・・手が冷たい人は心が温かい・・・じゃなかったでしたっけ?

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母の介護を始めまして一番苦労しておりますことは、オムツ取っかえでもなければ、お風呂に入れることでもなくて、とにかく母とは気が合わないということなのでございます。
母にちょっとばかり認知症の症状はありましても、全面的にわからないというわけではございませんでして
ときどきハッと正気に戻りますが、その時にはかつての気性の激しい母の顔もついでに戻るのでございまして、私の顔を見て「あなたは意地悪そうな顔をしている」とかってホザくのでございます

私の顔は自慢ではございませんが目がちょいとばかし細く、鼻は軽いワシ鼻、唇も薄いため、鏡で自分の顔を見ても「薄情そう」だと思いはいたしますが、親の口から言うか?とむかっ腹が立つのでございます。
親のあなた様の性根のお悪さがお子の顔に出たのではございませんの?と、お上品に返すのでございますが、「アタシはそんな子は産んだ覚えがない」と。
なんでやねん!産んどるやんけ!ここにいるのはあんたの子じゃろが、と何弁かわらかない言葉が心の中に渦巻くのございます

最近は老眼になっちましたために、その細い目にメガネまでかけるようになりまして、そのメガネがまた端っこのちょっと吊り上ったメガネなもんで、意地悪そうな顔はますます意地悪そうになってまいっております。
しかしてそれはうわべだけでございまして、逃げた姉とは大違い、母思いの優しい娘なのでございます。

オシマイ

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